はあちゅう氏『とにかくウツなOLの人生を変える1ヶ月』よみました。

誰も見ていないブログですが、誰かが読んでいる、あるいはそのうち誰か読むようになる、と仮定して、今のところとくに需要はないものの、本のレビューを書こうと思いました。

表題の本を読みました。
なんとなーく存在は知っていたけど何者かはよく知らなかった、はあちゅう氏の著作。そのうち読んでみたいなと思っていました。

まあ思っていたものの、なかなか読んでみるきっかけに恵まれなかったわけで。
そんなわたしがやっとこさ先週末にこの本を手に取ったきっかけは、私自身がまさにとにかくウツだったから。

なぜかというとまあいろいろあるのですが、まずひとつめには、仕事のうまくいかなさ。
わたしは日系の大手メーカーで働いているのですが、ありがたいことに入社一年目からマーケティングや新規事業開発を行うブイブイ系の部署に配属されました。それも狙うのは国内市場ではなく、海外。

同期は60人ほどいるのですが、その三分の一ほどは現場、三分の一は営業、三分の一はスタッフ部門という感じの配属です。そんななか、企画系の仕事をすることになったのは私一人。

最初は舞い上がっていましたよ。仕事でも英語を使うし、うーんなんか東京のバリキャリOLってかんじ!?みたいな。もしかしたら優越感みたいなのもあったかもしれません。

しかしですよ。そんなものはあえなく、砂のお城みたいにぬるっと崩れていきました。

だってなにせ、ゴールとかみえない。
ビジョンとかわかんない。
だってそれを考える場だから。
たまりにたまったノウハウを踏襲し、安定して現場を回す。生産ラインを担う。それが現場の仕事だと思います。ゴールがわかりやすくって、手段なんてもっと明確。いま歩いてる道も明るくて見やすい。日々成長を実感できて、学べば学んだだけできることが増えて、自分はもしかして頭が悪いんじゃないか?という漠然とした不安もなく働くことができるんじゃないかって。

しかしわたしは。。
誰もやったことがないことを考える組織。さらにその末端。霧のなかで、自分のいまいる場所、めざすべきところもわかりません。
答えもマニュアルもない。励まし合える同期もおらず、上司はきびしい。そんなに業務量が多いわけではないのに、慢性的に心が疲れていました。


それでも、せっかく与えられたチャンスです。
モノにするまではしがみついてやるぞ!という心意気だったのですが……
地元にいる家族や、この春から私の地元に赴任になった恋人の存在を思うと、もう帰っちゃいたい、全部投げ出して大切な人たちのふところに飛び込みたい。そんな気持ちになってしまっていました。

そう、この家族・地元問題がウツの原因の二つ目です。


そんな時に本屋をぶらぶらしていたら、『とにウツ』に巡り会いました。中を開けば主人公は私より歳上でもっとずっと忙しそう。だけど、中途半端な生き方をしていて、それにすごく疲れきっているという点ではまったく同じでした。

今までも啓発本はいろいろ読んでいましたが、酸いも甘いも経験したご年配の方々の訓示みたいな本はどうしても行動に落とすのが難しく、まあ考えるのを投げてるだけなのかもしれないにしても、あんまりやる気を出して取り組めませんでした。

ただこの本の主人公の奈緒は、根本的に自分と重なるところが多かったので、感情移入しやすいなと感じました。

半端だけどつづきはまたあした~~